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2021-05-25

【純温泉コラム】”源泉かけ流し” と ”純温泉” の違いについて

結論から言いますと、「源泉かけ流しの温泉であったとしても、純温泉とは限らない」「純温泉であったとしても、源泉かけ流しの温泉とは限らない」となります。

まず、源泉かけ流しについて簡単にお話します。「源泉かけ流しという言葉は、実は明確な定義がない」のです。循環ろ過型の温泉ではなく、かけ流し方式(完全放流式)の浴槽であれば、源泉かけ流しと謳っても、基本問題がないようです。なので、「加水」「加温」「塩素等による消毒」「入浴剤」の有無については、無関係のようです。なので、源泉かけ流しの温泉であっても「加水」「加温」「塩素等による消毒」「入浴剤」を施している場合もあるし、施していない場合もあるということです。

また、昨今「100%源泉かけ流し」のような表現も多々見受けられます。直感的には「加水」「加温」「塩素等による消毒」「入浴剤」が全て入っていない、湧き出した温泉をそのまま提供している温泉のように思われがちですが、「塩素等による消毒」を行っている場合もあります。

 

純温泉の定義は、まずは「循環ろ過型の浴槽は不可」となります。また、源泉かけ流しの温泉であっても「塩素等による消毒を施している浴槽は不可」「入浴剤を入れている浴槽は不可」となります。「加水は、高温の温泉を適温にする場合、かつ温泉の個性を損なわない程度であればOK(純温泉B)」「加温は、低温の温泉を適温にする場合はOK(純温泉C)」としています。

<純温泉の定義について詳しくはこちら>

 

また、純温泉は源泉かけ流しではなく「溜め湯」の場合もOKとしています。溜め湯とは、例えばホテルの部屋の浴槽に蛇口から温泉を溜めれる場合や、九州の家族湯のような、毎回換水型の温泉です。実は、この溜め湯方式は、浴槽に対して湯量が少ない温泉より、新鮮であったり、衛生的でもあります。

 

「温泉は鮮度だ」とよく言われます。まさにそうだと思います。なので、湯量豊富なかけ流しの温泉は鮮度が良いと言われます。しかし、そうでもない場合もあります。それは、塩素等で消毒している場合です。塩素等の消毒剤は、酸化剤です。酸化力で殺菌するため、温泉のお湯自体も酸化され、劣化してしまうのです。昨今、残念ながら昔からの湯治宿であっても、(お上の指導等により)塩素等による消毒をしている施設が徐々に増えてきているのが現状です。

 

純温泉は「自然のままの温泉」もしくは「自然のままに近い温泉」を表す言葉です。当たり前ですが温泉は元々天然です。一般的お風呂と温泉の一番の違いは”天然であるかどうか”だと思います。温泉は自然の恵みです。その恵みを極力そのままに体感することが温泉に浸かる醍醐味ではないでしょうか。残念ながら日本では徐々に純温泉的自然なままの温泉が減りつつあります。是非、純温泉へ訪れて、純温泉を体感して頂ければと思います。きっと、温泉本来の価値や魅力に気付いて頂けると思います。

 

純温泉協会 代表 山口貴史

※以下のコメントは、純温泉サポーターズクラブの方々のコメントです。
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